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ITエンジニアは資格はいらない?就職・転職での必要性を解説します

こんな方にオススメ

これからプログラミングの勉強をしようとしている方

未経験でITエンジニアに転職を考えている方

副業でプログラミングを考えている方

資格なしで転職活動をしたものの、すでに10社以上も落ちてしまい、「やはり資格は必要なのでは」を思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

とはいえ、初心者の方でも受けやすいITパスポートですら、毎日2時間の学習を2か月半も続ける人もいます。

トータル180時間かけても「エンジニアになれなかったら」と考えると、できれば資格なしで転職活動したいという気持ちもありますよね。

結論、未経験者であっても、資格なしでエンジニアに転職できます。

ただし、ラクではありませんし、対策が必要です。

現在では採用にも関わっており、その経験を元に解説しますのでぜひ最後まで読んでください。

執筆者

・文系中の文系で文学部から未経験でエンジニアに
・もともとインターネットと卒論くらいしかPCは扱えず、、
 必要なファイルを削除して壊してしまったことも…
・現在でも現役エンジニアで、マネージングや採用も担当
・現在の保有資格:生成AIパスポート/ITパスポート/基本情報技術者試験 等

目次

【結論】エンジニア転職にIT資格はいらない

教師であれば教員免許が必要ですし、医療関係でも専門の資格がありますよね。

でも、プログラマやITエンジニアに必須の資格はありません。

エンジニアにとっては、「資格取得を通じて知識を得ること」よりも、プログラミングをしたという実績の方が重視されます。

知識開発
資格の勉強のみ勉強したのみで実績には活かせていない実績としては未経験の状態
プログラミング学習のみ開発の過程で得た知識のみ転職の際にアピールできます
プログラミング学習をした上で資格も取得プログラミングも経験したことで理解が深まります転職の際にアピールできます
個人開発でリリースした経験がある開発をする中で得た知識が活かせます実績としてバッチリです!
個人開発でリリースした経験がある上で資格も取得リリースを経験したことでより理解が深まります実績としてバッチリです!

例えば、中学・高校と英語を学んでも、英語を話せない方は多いですよね。
それよりも、英語圏の友だちを作る、留学する、観光地で働く方が、英語が話せるようになます。
プログラミングも同じで、何かを作らないと身につきません。

IT資格がいらない理由

  • 知識よりスキルが重要
  • 企業は即戦力を求めている
  • 無駄なハードルをなくすため

知識よりスキルが重要

知識とスキルの違いについて整理しておきましょう。

知識知っていることIT資格取得
スキル行動に移せる能力プログラミング

IT資格は、知識を深めることに該当し、プログラミングはスキルに該当します。

例えば、エンジニア向けの転職スクールやリスキリングスクールで、初心者向けのコースはプログラミングをメインに扱っています。

スクールコース学べること
DMM WEBCAMPはじめてのプログラミングコースコーディングからRuby/Ruby on Railsのプログラミング
Code CampプログラミングコースHTML / JavaScrip / CS / JQuer / PH / Laravel
侍エンジニアWebエンジニア転職コースHTML / CSS / JavaScript/MySQL / Laravel / Git(共通)
PHP / Python / Java(いずれか)

であれば、限られている時間を、試験の勉強にあてるよりも、実際に手を動かしてスキルを習得する方が良いですよね。

企業は即戦力を求めている

研修制度がある企業は多くはありません。

あるとしても、社内のフレームワークやコーディングルールの実習でしょうか。

私も未経験で入った職場では、就職前にプログラミングの実施試験があり、就職後は社内システムの比較的かんたんなプログラミングからいきなり実践で始めました。

人手不足という背景もありますが、日々アップデートされていく技術を、業務をしながら新人研修をするということは非常に困難です。

ですので、プログラミングのスキルを問われ、それを証明するのに、実績や実施での試験、またはポートフォリオが重視されるのです。

無駄なハードルをなくすため

最初からテキストで学習を始めても、以下のような問題は理解が難しいのではないでしょうか。

出典:情報処理推進機構『令和7年度ITパスポート試験公開問題

これはデータベースに対しての問題なのですが、データベースを扱ったことがあれば、簡単な設問です。

なのに、いきなりこの問題を見て、自分には向いていないと判断してしまったら、すごくもったいないですよね。

いきなり資格の勉強をするのは効率が悪いので、まずはプログラミングを学び、復習のために資格に挑戦するのであれば効率的に学べ、かつ理解も深まります。

IT資格いらないのに未経験転職で、資格をおすすめされる理由

  • 基本的な知識が得られるため
  • 目指しているエンジニアによっては資格取得は有効なため
  • 会社によっては資格取得は有効なため

基本的な知識が得られるため

エンジニアはスキルが重要と言っても、プログラミングスキル以外の、ビジネス全般でのITの知識も必要です。

例えば、情報セキュリティのことや、プログラムの著作権のこと等です。

これはプログラミングのスキルでは得られません。

就職してから実務を通して学ぶことになりますが、その前の学習段階でピンとこないのではないでしょうか。

ITパスポート等の試験では、こういった情報も問われますので、資格取得を通じて学ぶことが出来ます。

目指しているエンジニアによっては資格取得は有効なため

ここまでプログラミングの重要性について説明してきましたが、インフラエンジニアはプログラミングスキルは必須ではありません。

インフラエンジニアを目指しているのであれば、資格の取得はとても有効です。

ポートフォリオも提示しづらいので、資格を所有していることは、資格保有の知識を持っていることは面接でも効果があります。

資格の有効性理由
業務系エンジニア資格はあまり有効ではない資格取得の前にプログラミングする方が重要なため
ウェブエンジニア資格はあまり有効ではない資格取得の前にプログラミングする方が重要なため
システムエンジニア資格はやや有効まずはプログラミングが重要で、その過程では必要ではありませんが、IT全般を理解する必要があるので、ステップアップのため資格は有効です
インフラエンジニア資格は有効プログラミングではなく、設定方法等の知識が有効になります

会社によっては資格取得は有効なため

ベンチャーやスタートアップ、独立系のIT企業では、自分たちのサービスを作り上げていくことが重要なので、とにかく実践あるのみで、特に資格は有効にはなりません。

ですが、SIerやSESでは資格は有効です。

専門家ではないクライアントや常駐先のために仕事をすることがありますので、資格があることで相手に安心感を与えることができます。

資格の有効性理由
ベンチャー・スタートアップ資格はあまり有効ではない実績を積んでいく方が重要なため
独立系IT企業資格はあまり有効ではない実績を積んでいく方が重要なため
SIer資格はやや有効開発以外の幅広い対応も求められるため、資格が有効な時があります
SES資格は有効常駐先での面談や評価で有効になることがあります

資格を取得するメリット

  • エンジニア以外の方へのアピールになる
  • 手当がある場合、給与アップにつながる
  • 知識の見直し・復習になる

エンジニア以外の方へのアピールになる

誰でも、自分の専門外のことは分からないですよね。

特にエンジニアは、どんなことしているのか、どれくらいのレベルなのかがすごく伝わりにくいです。

例えば、対外的にホームページに、『弊社エンジニア(約50名)は、全員合格率3割のAI資格保有者です』と書いてあれば、見た人は、この会社は優秀なAIエンジニアが揃っているんだ、期待できるぞ、と思いますよね。

ただし、資格の意味も伝わりにくいので、上記のように『全員』とか『合格率3割』とか伝える工夫も必要にはなります。

これはエンジニア以外の方にも応用できます。
例えば、IT企業の営業職の方が、資格を持っていれば、話にぐっと説得力が増しますよね。

手当がある場合、給与アップにつながる

企業としても、エンジニアの方がスキルアップにチカラを入れてくれるのはありがたいことです。

そこで、手当をつけたり、それが難しい場合でも、資格取得の費用はもってくれる場合があります。

もしそういった制度がなければ、逆に、社員から会社に提案するのもありです。

熱意を感じて、例え資格取得につながらなくても、評価を得られる可能性があります。

知識の見直し・復習になる

資格よりスキルが重要ということは、逆に言うと体や感覚で覚えているけど、説明出来ないということがあります。

例えば、普段から車を運転している方でも、交通ルールを説明してと言われると、ちょっと考えてしまうのではないでしょうか。

また、普段よく作っている料理のコツを書き出してくださいと言われると、ちょっと悩みますよね。

そのように、感覚で覚えていることに対して、正確な知識や裏付けを得る、ということで、見直しといての資格取得はかなり効果的です。

間違って覚えていた情報の補正にも役立ちます。

IT資格がいらない人・いる人の特徴

  • IT資格がいらない人の特徴
  • IT資格がいる人の特徴

IT資格がいらない人の特徴

  • 会社での資格取得が求められていない人
  • 同じ会社で長く働くことを考えている人
  • 既に実績が十分あり認められている人

同じ会社で長く働くことを考えている場合、チームメンバーに対してスキルや開発能力が伝わりやすいので資格は不要です。

同様に、既に十分実績を積んでいて、まわりからも能力が認められている場合、資格取得から得られるリターンは少ないです。

IT資格がいる人の特徴

  • インフラエンジニア
  • 評価や給与アップにつながる会社に所属している人
  • 転職でキャリアアップを目指している人

手当や給与アップにつながるのであれば、資格は取得しておきたいですよね。

また、転職等でキャリアアップを図ったり、出来ることの幅を広げていきたい方は、資格はオススメです。

ステップアップのためのおすすめの資格

  • ITパスポート
  • 生成AIパスポート
  • AWS認定

ITパスポート

プログラミング以外にも、経営全般やIT全般も学ぶことが出来るため、初級者の方、システムエンジニアを目指している方にオススメです。

上級試験として、基本情報技術者、応用情報技術者がありますので、ステップアップしてくのが分かりやすいです。

ITパスポート基本情報技術者応用情報技術者
合格率約50%約40%約20%
学習時間100~180時間程度150~200時間程度200~500時間程度
料金7,500円7,500円7,500円

生成AIパスポート

生成AIは必須のスキルですので、初級者の方はもちろん、すでにエンジニアとしてバリバリ働いている方にもオススメです。

使い方や便利さが強調されますが、セキュリティや著作権といった考え方も学べるため、ビジネスとして生成AIを活用すると考えた際には有益です。

生成AIパスポート
合格率約75%
学習時間20時間程度
料金11,000円

AWS認定

クラウド特にAWSは様々な場面で利用されているため、インフラエンジニア以外の方も知っておくととても有効です。

開発環境の構築や、個人開発でのリリースにもAWSは活用出来ますので、メリットは大きいです。

AWS Certified Cloud Practitioner
合格率約50~70%
学習時間40~80時間程度
料金100USD(約15,000円)
AWS認定では基本的に公表されていません。また、資格は多数あるため、初級のみ記載しています。

スキルを身につけるためのオススメの方法

  • プログラミングスクールで学ぶ
  • ウェブサービスで学習する
  • 積極的にアウトプットする

プログラミングスクールで学ぶ

エンジニアが講師だったり、マンツーマンがあったり等、しっかりとスキルを身に付けるためには最短の方法ではないでしょうか。

また、転職や副業といった、仕事の観点を打ち出しているため、実用的な内容になっています。


DMM WEBCAMP

Code Camp

侍エンジニア
レッスンの特徴・現役エンジニアによるマンツーマン
・講師は変更可能
・専属講師によるマンツーマン
・講師は選び放題
・専属講師によるマンツーマン
・オリジナルカリキュラム
副業や転職のサポート・選考書類の添削
・企業の紹介
・面接対策
・書類添削
・面接対策
・求人紹介
・就職後のメンタリング
・書類添削
・面接対策

ただし、その分高額になりますが、2025年5月現在では補助金の制度が利用可能です。

『教育訓練給付金』や『リスキリング補助金』の対象となっているスクールを選ぶと、講座料金が大幅割引になるスクールもあります。

上記で紹介した3つも対象となっています。(2025年5月現在)

DMM WEBCAMP受講料最大70%オフ など
Code Camp受講終了後50%キャッシュバック など
侍エンジニア最大70%オフ など
申し込もうとしているコースが対象外の場合、終了している場合、さらにお得な制度がある場合もありますので、必ずご自身で確認してください。

ウェブサービスで学習する

自分のペースで学べるため、どんどん進めていける方におすすめです。

無料から始めることが可能ですので、とりあえず始めてみて、自分にあっていれば有料化をしてさらに学ぶことが出来ます。


progate

ドットインストール

CODEPREP
料金体系無料プランあり
有料プランは 990円~/月
無料プランあり
有料プランは 1,280円~/月
無料プランあり
有料プランは 980円~/月
利用出来るデバイスPC/スマホ/スマホアプリPC/スマホPC
特徴テーマごとに参考書を実践していくようなかたちで学べる動画が充実していて、分かりやすいドリルのように進められ、毎日少しずつでも進められる

また、これらのサービスはプログラミングスクールと違って、エンジニアになってからもずっと続けることが出来ます。

エンジニアになって終わり、というものではありませんし、日々アップデートされる技術を学ぶのに適しています。

実際、現役のエンジニアの方でも利用されている方も多いですよ。

積極的にアウトプットする

アウトプットすることで、より理解が深まるためです。

SNSも良いですが、コードを書くこともあるので、長文が書ける以下がオススメです。

  • ブログ
  • Qiita(エンジニア向けの情報共有サービス)
  • Zenn(エンジニア向けの情報共有コミュニティ)
  • Github(ソースコードを公開・共有するサービス)

特に、エンジニアの世界は、誰かのコードから学んでいくことも多く、それをさらに誰かに伝えていく、という文化があります。

自分がアウトプットしたものに対して、コメントや指摘をもらうことで、さらに自分にフィードバックできますし、エンジニアになれば、コードレビューを受けることもありますので、誰かに見てもらうということに慣れることも出来ます。

ポートフォリオとしても利用できるため、面接でもアピールが出来ます。

よくある質問

資格は会社の意向で受けた場合、退職すると無効になりますか?

基本的には個人に対して発行されるものですので、退職後も有効です。

ただし、取得から1年以内に自主退社の場合、費用返済が求められる等、就業規則定められている場合がありますので事前に確認してください。

資格は一度取得したら更新する必要はあるのでしょうか?

基本的には更新はありません。

たとえば、生成AIパスポートのように、変化が大きいものに関しては、『2025年5月取得』のように取得した日付が記されています。(更新試験に合格すると、日付も更新されるようになっています)

また、Salesforceの資格は更新が必要です。

事前にご確認ください。

ノーコードを学習しようと思っていますが、ノーコードにも資格はあるのでしょうか?

たとえば、kintoneやSalesforceといったサービスには、提供企業が行っている資格制度があります。

これらの資格を取得することで、カスタマイズの受注が行いやすくなったり、優先的に紹介が受けられることもあります。

まとめ

エンジニアになるために、資格は不要です。

知識よりスキルが重要なため、まずはスキルを身につけましょう。企業も即戦力を求めています。

資格はある程度、実績を積んだ後、復習のために役立ちます。

身につけたスキルは積極的にアウトプットしましょう。

資格を取得することで給与アップや、熱意を伝えることも出来ます。

スキルを身につけて、エンジニアになろう!

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