こんな方におすすめ
給与を上げたいと考え、プログラミングを始めようか迷っている40代の会社員
副業として使えるスキルを身につけたいと思っている40代の主婦
プログラミングに興味はあるけれど、なかなか行動に移せずにいるあなた
仕事や家庭で忙しいなか、プログラミングスクールに50万円も使い、貴重なプライベートの時間を睡眠時間を削り1年間も費やしたのに、転職できなかった… なんてことは避けたいですよね。
貴重な時間を取り戻せないだけでなく、失敗を恐れて新たなチャレンジに踏み出せなくなってしまうかもしれません。
結論、プログラミングは無駄にはなりません。
プログラミングができるようになると、副業や個人開発で月5万円稼げるようになったり、普段の仕事も効率よくこなして残業時間を10分の1にすることもできます。
ただし、「目的を持つこと」「効率的に学ぶこと」を意識しないと、学習に費やしたお金と時間を回収できません。
ぜひ最後まで読んでください。
【結論】40代からのプログラミングは無駄ではありません
最近は小学校でもプログラミングが必修化されていて、「若いうちから学ぶもの」というイメージがありますよね。
しかし、実際にはプログラミングには年齢制限はなく、80代でプログラマーになった方もいらっしゃいます。
プログラミングはIT業界への転職だけでなく、副業や現在の仕事の効率化、個人開発にも活かせる、幅広く使えるスキルです。
- ココナラでプログラミングを受注して副業をする
- 個人開発でスマートフォンアプリをリリースする
- 仕事での時間のかかる作業を自動化して効率化する
仕事の効率化や個人開発は、経験を積んだ40代の視点がプラスされるため、20代の方にはないアイデアや発想が可能です。
40代からのプログラミングが無駄と言われる理由
- 若手と比べて転職が不利だから
- 学習にかかったコストを回収できる期間が短いから
- プログラミングには体力や集中力が必要だから
若手と比べて転職が不利だから
転職では若い方が有利になるイメージがありますよね。
特にIT企業は20代からの応募も多いため、40代未経験者をあえて採用する企業は少ないです。
転職するには、今までのキャリアを活かして20代・30代にはない強みをアピールする必要があります。
求人サイトで「年代 プログラミング 未経験」検索すると、20代の場合は10,000件以上、40代の場合は4,000件以上という結果でした。

学習にかかったコストを回収できる期間が短いから
時間やお金をかけて身につけたスキルは、できるだけ長く活かしたいですよね。
40代後半にもなってくると、定年までの期間が短くなります。
たとえば、習得に2年かかってIT業界に転職したとしても、残りの就業期間が10年程度であれば、高収入を得る前に定年を迎えてしまう可能性があります。
プログラミングの基礎を身につけるのに200時間程度、エンジニアの仕事を行うためには1,000時間以上必要といわれています。
- SAMURAI ENGINEER『現役エンジニアに聞いた!プログラミングの習得期間と短時間で勉強するコツ』
- SAMURAI ENGINEER『プログラミング習得にかかる勉強時間の目安【平均期間と1日の学習時間】』
プログラミングには体力や集中力が必要だから
40代になると、疲れが取れにくくなり、集中力も続かなくなった人も多いのではないでしょうか。
タイピングを一文字間違えただけでも、プログラムはエラーで動かなくなってしまう可能性があります。
そのため、プログラミングは集中力を要する細かい作業であり、継続するには根気や体力も求められます。
人間の集中力も43歳を前後にピークを迎えます。静かな場所を確保する、1時間ごとに休憩を取るなど、身体をケアする工夫が必要になります。
40代からプログラミングを始めるデメリット
- 同年代の仲間が少ない
- 体(眼、肩、腰)へ負担がかかる
- 家庭や仕事を抱えていて時間の確保が難しい
同年代の仲間が少ない
コミュニティがあっても、若い方が多ければ、年齢によるギャップを感じるかもしれませんよね。
たとえば、質問しづらかったり、話題についていけないと感じることがあります。
実際に、社会人向けのコミュニティ「TechCommit」では、40代は全体の8%しかいません。

SNSで発信するなど、自分と近い立場の学習仲間を見つける工夫が必要です。
Threadsは自分のことをポストすると、近い環境のユーザーのポストが優先的に表示されます。
体(眼、肩、腰)へ負担がかかる
年齢に関係なく、長時間のデスクワークをしていると、夕方には体が固まってきたと感じる方も多いのではないでしょうか。
特に40代以降は老眼が始まる人もいて、疲れ目が原因で、頭痛や肩こりといった不調を引き起こすことがあります。
1時間経ったら休憩をとる、ストレッチやマッサージを行うなど、少しでも疲れをとる対象となるが必要です。
- ブルーライトをカットするモニターやメガネを使用する
- 通常のデスクとスタンディングデスクを併用する
- 部屋の明るさとモニターの明るさを合わせる
家庭や仕事を抱えていて時間の確保が難しい
40代になると、仕事が今まで以上に忙しくなっている方も多いのではないでしょうか。
1日の仕事が終えた後に、プログラミング学習の時間を取るのは非常に大変です。
たとえ休日にまとまった時間が取れたとしても、前回の内容を思い出すことから始めなければならず、結局、復習に多くの時間を取られてしまいます。
これでは、学習効率が落ちてしまいますよね。
ウェブサービスの課題を毎日1つは行う、通勤中の電車内でYoutubeの学習動画を見るなど、毎日続けられる工夫をしましょう。
40代からのプログラミングが無駄ではない理由
- IT関連の人材は不足しているから
- IT技術への理解が深まるから
- 現在の仕事にも活かせるから
IT関連の人材は不足しているから
IT人材はこんなにも不足しているというデータが公表されています。
40代の方は、ITやプログラミングのスキルを身につけると、今までの業務経験と掛け合わせることできます。
たとえば、医療経験者の方であれば、高齢者向けサービスでその経験を活かすことができますよね。
高齢者向けサービスを開発中のITベンチャー企業にとっては、高額な報酬を払ってでも入社してほしい人材です。
経験やキャリア | 活かせるITサービス |
---|---|
塾講師 | eラーニング、オンライン学習 |
工事現場 | 安全監視サービスなど後方支援 |
介護 | 見守りサービスなど遠隔支援 |
IT技術への理解が深まるから
インターネットやチャットは、仕事だけでなく日常生活にも欠かせない存在ですよね。
しかし、個人情報を狙った偽サイトや詐欺サイトも多く、安心して使うには一定の知識が求められます。
今の40代はプログラミング教育を受けていないため、ITの仕組みを体系的に学ぶ機会がありませんでした。
ウェブプログラミングを学ぶことでインターネットの構造に詳しくなり、より安全に使えるようになります。
- サイトのドメインや証明書から偽サイトを判別
- メールの内容からスパムかどうかを判別
ウェブ以外でも、アプリケーションプログラミングを学ぶと、自社で使用しているツールに詳しくなったり、DX推進に役立ちます。
現在の仕事にも活かせるから
40代になると、社内会議用の資料作りも任される機会も増えてくるのではないでしょうか。
現在、手作業で半日かけて作成している資料も、プログラムを組んでしまえば、以降はわずか数分で出力できるようになります。
それによって時間を大幅に短縮できるだけでなく、毎月のレポートを作成する際のストレスも軽減できますよね。
業務の効率化だけでなく、精神的なゆとりにもつながるのがプログラミングの魅力です。
- 別々のウェブサイトや資料に散らばっている数値をマクロで自動収集
- 数値を自動でグラフ化
- 出来上がったレポートを自動で関係者に送付
40代からプログラミングを始めるメリット
- 年収アップにつながる可能性がある
- 副業で稼ぎやすい
- 個人開発に活かせる
年収アップにつながる可能性がある
40代になると、20代の頃に比べて社内での発言力も高まってきているのではないでしょうか。
そんな今こそ、自社のDX化を提案すれば、売上アップに貢献できる可能性があります。
さらに、これまで1,000万円ほどかけて外注していたアプリ開発も、内製化できれば大幅なコスト削減につながります。
こうした実績は、どちらも社内評価を高める材料になりますよね。
DX化の事例
業種 | DX化例 |
---|---|
アパレル | 店舗とECの在庫を一元管理することで、欠品や売り逃しを削減 |
建設業 | 図面をクラウド共有したり工程進捗の可視化することで、現場が効率化し工期を短縮 |
農業 | センサーで育成データを解析し、高品質な野菜を育成 |
副業で稼ぎやすい
ココナラなど、匿名で仕事を受注できるプラットフォームもあります。
「IT・プログラミング・開発」のカテゴリーで検索すると、20,000件以上の案件がヒットします。

スキルや条件を絞ったとしても、数百~数千の案件は期待できますよね。
年齢を問われることもないため、コミュニケーション力次第で十分に受注可能です。
ココナラなどのサービスを利用すると手数料がかかりますが、集客の必要はありませんし、金銭トラブルなどを避けるためにもこういったサービスを利用することをおすすめします。
個人開発に活かせる
個人でも、スマホアプリやウェブアプリをリリースすることで、経験を積めるだけでなく、広告収入や課金で売り上げにもつなげることが可能です。
内容も、ちょっとしたアイデア系から業務用途まで幅広く、工夫次第で多様なアプリを開発できます。
特に、40代の悩みや特定の職業にフォーカスしたアプリは、ユーザーの共感を得やすく、ニーズに刺さりやすくなります。
- 子どもの習い事 送迎スケジューラー(カレンダー連携と通知機能付き)
- 家計簿×買い物予算アプリ(夫婦・家族共有可)
- PTA/地域自治会の掲示板アプリ
40代からプログラミングを始めるロードマップ
- 目的を決める
- プログラミング言語を決める
- 学習する
目的を決める
目的によって、何を学習すべきかが変わります。
まずは目的を書き出しましょう。
スマホアプリを作りたい、というざっくりとした内容でも最初は大丈夫です。
(より具体的に決めるとさらに効率よく進めることができます)
- IT企業に転職するためスマホアプリの開発を学びたい
- 使いやすいタスク管理ウェブアプリを開発する
- 仕事のレポート作成を効率化するためのツールを作りたい
プログラミング言語を決める
開発する環境によって、使用できるプログラミング言語が決まりますので、その中から選んでいきます。
目的 | プログラミング言語 |
---|---|
スマホアプリ | ・Swift(おすすめ) ・Kotlin(おすすめ) ・React Native |
ウェブアプリ | ・PHP(おすすめ) ・Java ・Ruby |
作業効率化 | ・Python(おすすめ) ・VBA(おすすめ) ・Apps Script(おすすめ) |
それぞれの簡単な特徴は、この記事の後半「おすすめの言語」で紹介しているのでチェックしましょう。
学習する
自分のペースで進めるには、プログラミング学習用のウェブサービスがおすすめです。
転職であれば、プログラミングスクールが効率的です。
また、AIを活用するという方法もあります。
それぞれの簡単な特徴は、記事の後半の「おすすめの学習法」で紹介しているのでチェックしましょう。
40代からのプログラミング学習 おすすめ言語
- スマホアプリの場合
- ウェブアプリケーションの場合
- 作業効率化の場合
スマホアプリの場合
iOSアプリを開発する場合「Swift」、Androidアプリであれば「Kotlin」がおすすめです。
どちらも、それぞれのプラットフォームが公式に推奨している言語であり、情報も豊富で安心して学べます。
両方に対応した「React Native」などのクロスプラットフォーム技術もありますが、最新のOSの更新に追従しにくく、メンテナンスが難しくなることがあります。
まずは1つのプラットフォームに絞って学習を始め、慣れてきたら他の手法や環境にもチャレンジしていくのが良いです。
スマホアプリは開発だけであれば無料でできますが、リリースする際に費用が発生します。iOSは2025年6月時点では年間99ドル、Androidは25ドル(1回のみ)となっています。
ウェブアプリケーションの場合
ウェブアプリを開発するための言語はたくさんありますが、初心者にとって1番手っ取り早いのはPHPです。
PHPは、エックスサーバーをはじめ、ほとんどのレンタルサーバーで利用できるため、環境構築の手間がほとんどかかりません。
AWSなどのクラウドサービスでは他の言語も使えますが、同時にサーバー管理やメンテナンスの知識も求められます。
その点、レンタルサーバーは基本的なメンテナンスは不要なので、最初は「レンタルサーバー × PHP」で始めて、必要に応じてリプレイスしていくのがおすすめです。
おすすめのレンタルサーバー
![]() エックスサーバー | ![]() さくらインターネット | ![]() お名前.com | |
---|---|---|---|
料金 | 月額990円〜 | 月額121円〜 | 月額990円〜 |
特徴 | ・独自ドメインが2つ無料 ・SSL無料 ・マルチドメインが無料 | ・安価で始められる ・独自ドメインは別途有料 ・SSL無料 ・マルチドメインが無料 | ・ドメインとまとめて契約することでお得に利用できる |
独自ドメインを使いたい場合、エックスサーバーが1番安価になります。
作業効率化の場合
普段お使いのオフィス系アプリケーションには、「マクロ機能」が標準で搭載されており、追加費用なしで利用できます。
Googleを利用されている方であれば「App Script」、Microsoft製品を利用されている方は「VBA(Visual Basic for Applications)」になります。
オフィス系アプリケーションと関係ない業務ツールを作る場合は、汎用性の高い「Python」もおすすめです。
40代からのプログラミング学習 おすすめ学習方法
- ウェブサービスを利用する
- プログラミングスクールに通う
- AIを活用する
ウェブサービスを利用する
自分のペースですすめることができるため、忙しい40代の方におすすめです。
実際にコードを書きながら進められるので、書籍よりも直感的に理解しやすいです。
また、目的別にチュートリアルもありますので、こちらを活用することで効率的に進めることができますよ。
おすすめのウェブサービス
![]() progate | ![]() ドットインストール | ![]() CODEPREP | |
---|---|---|---|
料金体系 | 無料プランあり 有料プランは 990円~/月 | 無料プランあり 有料プランは 1,280円~/月 | 無料プランあり 有料プランは 980円~/月 |
利用出来るデバイス | PC/スマホ/スマホアプリ | PC/スマホ | PC |
特徴 | テーマごとに参考書を実践していくようなかたちで学べる | 動画が充実していて、分かりやすい | ドリルのように進められ、毎日少しずつでも進められる |
現役のエンジニアでも利用している方も多くいます。
プログラミングスクールに通う
転職が目的の場合、カウンセリングや対策を行ってもらえるため、プログラミングスクールで学ぶことがおすすめです。
独学よりも効率的に進めることができますよ。
また、1人で学習することに不安がある場合にも、しっかりとサポートしてもらえるため安心ですよね。
おすすめのプログラミングスクール
![]() DMM WEBCAMP | ![]() Code Camp | ![]() 侍エンジニア | |
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レッスンの特徴 | ・現役エンジニアによるマンツーマン ・講師は変更可能 | ・専属講師によるマンツーマン ・講師は選び放題 | ・専属講師によるマンツーマン ・オリジナルカリキュラム |
副業や転職のサポート | ・選考書類の添削 ・企業の紹介 ・面接対策 | ・書類添削 ・面接対策 ・求人紹介 ・就職後のメンタリング | ・書類添削 ・面接対策 |
ただし、その分高額になりますが、2025年6月現在では補助金の制度が利用可能です。
『教育訓練給付金』や『リスキリング補助金』の対象となっているスクールを選ぶと、講座料金が大幅割引になるスクールもあります。
上記で紹介した3つも対象となっています。(2025年5月現在)
DMM WEBCAMP | 受講料最大70%オフ など |
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Code Camp | 受講終了後50%キャッシュバック など |
侍エンジニア | 最大70%オフ など |
AIを活用する
基礎的な学習のあとに、AIを使うとより理解が深まりますよ。
たとえば、別の実装例のパターンを生成させたり、なぜそのコードを生成したかの理由を質問することがおすすめです。
また、コードレビューやバグチェックを行うことで、1人では気付けない点にも注目ができ、プログラムの精度が上がります。
このような内容であれば、プログラミング用のAIは必要なく、ChatGPTで充分です。

AIの使い方の詳細は別記事で書くことを検討しています。
よくある質問
まとめ
プログラミングを学習するのに年齢制限はありません。
若手にはない経験でプログラムスキルを補いましょう。
目的を設定してから学習を進めましょう。
身体への負担は抑える工夫をしつつも毎日取り組みましょう。
仲間を見つけたりモチベーションを保つ工夫をしましょう。
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