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ITエンジニアの地方移住って実際どう?【実体験を元にロードマップを解説】

こんな方におすすめ

地方移住したいけど、収入が減らないだろうかと心配されているエンジニアの方

人間関係や近所付き合いは大丈夫だろうかと心配されているエンジニアの方

地方移住を検討しているけど、実際のところどうなんだろう思われているエンジニアの方

移住先になじめなかったとしても、やっぱり辞めたというわけにはいきません。

もし移住に失敗して再度戻るとなると、再転職のストレスや引っ越しの金銭面での負担も増え、さらに、家族にも相当な負担をかけてしまいます。

移住を決断したら絶対に成功させたいですよね。

わたしは家族で岐阜県に移住をして、日々充実した生活を送っています。

もともとライフプランとして移住を計画していたわけではなく、いろいろなタイミングが重なった結果でのことでした。

そんな無計画だったわたしでも大丈夫でしたので、しっかりと計画すれば問題ありません。

ただし、押さえるべきポイントがあったり、努力は必要です。

わたしの経験を元にブログを書きますのでぜひご覧ください。

目次

【結論】ITエンジニアの地方移住はメリットしかない

出社頻度が少ないのに、高い家賃を払って生活をしていると「もったいない」「地方の方に行けばもっと生活費がおさえられて、貯金もできるのに」と思うのではないでしょうか。

子育て中の方であれば、もっとのびのびとした環境で子育てがしたい、と思う瞬間も多いはずです。

ITエンジニアであれば、仕事の場所は問いませんし、落ち着いた環境は仕事の質も上げてくれます。

実際に地方へ移住して、例えばこんなことが実現出来ましたよ。

  • 賃貸より安い金額で、一軒家を所有することが出来ました。
    そのおかげで、周りを気にせずペットを飼えるし、いつでも庭でバーベキューも出来ています。
  • 周りにエンジニアが少ないので、知り合う方からアドバイスを求めらることも多く、自己有用感が高まります。
    また、経営者の方と出会いが安定した副業につながりました。

ただし、慣れない土地で生活をしていくことは決して簡単なことではありません。

成功するためのポイントや考え方を解説しますので、読んで参考にしてください。

ITエンジニアの地方移住のデメリット

  • 移動手段が限られている
  • オフラインでの交流の場が少ない
  • 県民性の違いにとまどうこともあります

移動手段が限られている

都会で生活をしていると、通勤や普段の生活でも電車やバスで移動しますよね。

その感じで地方への出張や旅行行くと、移動に困ったことはないでしょうか?

というのも、地方は公共交通機関の数が少なく、運行間隔も長いため、効率よく移動するのが難しいからです。

たとえば、ある地方都市ではバスの本数が1時間に1本しかなく、目的地まで行くには乗り換えや待ち時間で1時間以上かかることもあります。

忙しいエンジニアにとっては、大きなストレスになります。

時間と自由を確保するためにも、地方では車を所有するということが重要になります。

都会地方
電車多い少ない
バス多い少ない
不要必要

私は移住時は運転免許すらなく、、行動範囲がかなり限られてしまいました…
はたらきながら、土日に高校生の方たちと一緒に教習所に通いました。
大人と話せるのが楽しいのか、教習官の方はかなり良くしてくれましたよ。
おもしろかったですがなかなか大変でした…
車を所有してから一気に世界が広がりました。

オフラインでの交流の場が少ない

技術セミナーなどのセミナーやイベントはほとんどが都市部です。

もちろんオンラインで参加出来るものは増えていますが、会場での出会いや雑談から得られる情報や人脈は、オンラインでは得にくい面があります。

イベントに参加したことで、思いがけないつながりができたり、仕事のチャンスにつながった経験はないでしょうか。

ですが、そもそも出会いが少ないと、縁というものを特に大切に感じるようになるはずです。

その一方で、地方では出会い自体が少ないため、SNSを活用して地元の同業者とつながる工夫がとても重要になります。

地方に住むからこそ、自分からつながりを作る意識と行動がより大切になります。

Threadsは自分のことを発信すると、近いエリアのポストが表示されやすいアルゴリズムになっています。

県民性の違いにとまどうこともあります

場所が異なれば生活する人の考え方や行動も当然変わりますよね。

最初はその差に戸惑うこともありますし、ちゃんと説明してもらえるわけではありません。

例えば、近所の方に挨拶だけでなく、話しかけられたりすると、そういった経験に慣れていないと戸惑ってしまいます。

自分を無理に変える必要はないですが、受け入れることが大切です。

信頼できる人や心を許せる人が見つかれば、自然となれていけますよ。

町内の行事の付き合いとかも大切です。
わたしの住む地域では、毎年GWあたりにクリーン活動があります。
黙々とやっていたら、頑張ってるねと徐々に声を掛けてもらえるようになったりしました。
拒絶していなければ、積極的に絡んでいかなくても、地域や相手のことを思って行動していれば、いつの間にか受け入れられたりします。

ITエンジニアの地方移住のメリット

  • 自然の中でリラックスして仕事や生活ができる
  • あなたの経験やスキルは注目されている
  • 技術スキル以外のビジネススキル習得につながる

自然の中でリラックスして仕事や生活ができる

本来エンジニアにとって情報量やイベントが多い都会は、相性が良いはずですよね。

ですが、いつの間にか追われるようになったり、不要な情報にもまどわされりして、精神的にまいってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

お子さんがいらっしゃる方は子育ての環境として疑問に感じることもあるかと思います。

そうなったらあなたのパフォーマンスは発揮しきれません。

地方移住すれば、そういったストレスから解放され、あなた本来のパフォーマンスで仕事ができます。

地方での生活で得られること
  • 静かで落ち着いた環境で生活ができる
  • 新鮮な食材が比較的安価で手に入る
  • 海・山・川といった自然のアクティビティが近くにある
  • 子どもに豊かな自然を経験させてあげることができる

生活の質を上げましょう、生活の質が上がれば、仕事の質も上がります。

わたしの住む岐阜はバーベキューが盛んです。
生活を始め、交流を深めていくにつれ、私もアウトドアを楽しむようになりました。
元々好きだったとは言えず、、かなりインドアだったのですが、誘っていただくうちにハマっていきました。
今ではキャンプ仕様の車を乗りまわしています。

あなたの経験やスキルは注目されている

やはり地方ではエンジニアが少ないため、知り合いたいと思っていても、知り合うチャンスは限られています。

たとえば、異業種の経営者やフリーランスの方と知り合えると、すごく興味を持ってもらえます。

PCの選び方かたから、AIのことまで、いろいろと質問されるかもしれません。

エンジニアにとってはあたり前のことでも、とてもよろこんでもらえたり、人に説明することでより深く理解できたりと、相手にとっても自分にとってもプラスになります。

例えば、わたしの場合、農家さんや養蜂家の方との関係との出来たりして、お互いにプラスの刺激を受け合っています。
この時のポイントとしては、じっくりと関係を築くことが良いと思います。
わたしは、PCの購入の手伝いや、スマホでの動画の編集方法といったことを無償で提供しながら関係を築き、今では一緒に仕事をしようというような話が出来るようになっています。
野菜をいただくこともありますよ!いつもありがとうございます!

技術スキル以外のビジネススキル習得につながる

地方ではまだまだDX化されていない企業も多くあります。

そういった方たちとの仕事を通じて、利用者の本当の需要や、どういう提案が良いだろうといったことを意識できるようになれます。

また、無茶振りのような依頼も積極的に受けることで、基礎体力が付くためオススメです。

技術スタックやスキルセットでは得られないビジネススキルというのでしょうか、そういったことが身につきます。

たとえば、こんなことが出来るようになります
  • 分かりやすく説明するちからが養われる
  • 慣れていない方でもなじみやすい、やさしいシステム設計を心がけられるようになる
  • 信頼されると、会社に所属していても名指しで仕事の依頼がきます

わたしの経験談です。
iPadのアプリケーションを納品している企業様から、ある日電話がかかってきました。
コピー機がうまく動かなくなったとのこと、メーカーに電話したけど解決しなかったとのことで、困ってわたしに電話してくださいました。
嬉しいですよね。

ITエンジニアの地方移住のロードマップ

  • 目的を明確にする
  • 働き方を決める
  • 費用を確認する
  • 移住後の生活について知る
STEP

目的を明確にする

移住を検討されている場合、移住する目的があるかと思いますので、あらためて明確にしてください。

移住のことを考えれば考えるほど、移住すること自体が目的になってしまうかもしれませんよね。

そうなると、本来なぜ移住をしようと思ったかが疎かになってしまい、失敗の原因になってしまうかもしれません。

そうならならないために、改めて移住する目的を明確にすることがとても大切になります。

STEP

働き方を決める

ITエンジニアは複数の働き方があります。

次のブロックで詳しく書きますので確認してください。

STEP

費用を確認する

移住の準備に必要な費用や、移住後の生活に関してシミュレーションすることは大切です。

こちらのブロックで記載していますので確認してください。

STEP

移住後の生活について知る

こちらのブロックに記載していますので確認してください。

ITエンジニアの地方移住の働き方

まずはどんな働き方があるか確認しましょう
  • リモート勤務をしながら地方移住をする
  • 地元のIT企業に転職をする
  • フリーランスとして独立する

リモート勤務をしながら地方移住をする

仕事面での不安が少ないのがこの方法です。

現状の仕事内容を変えずに、住む場所だけを変えられるからです。

既にリモート勤務をされているという方はイメージがわきやすいのではないでしょうか。

ただし、フルリモートではなく、週2日の出勤が必要等、途中でルールも変わる可能性があることを十分考慮してください。

その場合でも、遠方ではなく近郊であれば十分可能だと思います。

地元のIT企業に転職をする

その地方での生活に早く適応できるのがこの方法です。

やはり職場に地元の方がいるのは心強いです。

都市部より求人数は少ないですが、地方でもエンジニアの需要は高いです。(都市部より圧倒的に人手不足です)

その地方に根差した企業や、地方でのスタートアップといった、ITエンジニアのスキルを活かす出来る職場は、十分にあります。

フリーランスとして独立する

エンジニアのキャリアとして、独立を目指している方も多いと思います。

エンジニアは基本的に働く場所は問わないので、既にフリーランスとして活動している場合もイメージが湧きやすいと思います。

今から独立を目指す場合は、移住と独立という2つのチャレンジになりますので、まず転職をして、それからフリーランスを目指すというキャリアでも良いかもしれません。

移住の際の仕事への安心感その土地への関わり方
リモート勤務仕事内容が変わらないので安心自分から積極的になる必要がある
地元企業への転職馴染みのない場所での転職になるため少し不安いろいろアドバイスがもらえて安心
フリーランスとして独立既に独立しているかどうかで変わる自分から積極的になる必要がある

ITエンジニアの地方移住・移住後の費用

  • 移住にかかる費用をリサーチしよう
  • 移住後の基本給は減るかもしれません
  • 生活費は抑えられる可能性が高い

移住にかかる費用をリサーチしよう

最初に必要な費用を把握しておくことはとても大切です。

せっかく移住に前向きになったとしても、資金が足りなければ実行できませんよね。

そのために、必要な費用を把握しましょう。

調べることが出来るものがほとんどですので、事前にしっかりとリサーチしてください。

以下が必要になります
  • 住居の費用(新居の契約と、現状の住居に解約料があるかどうか)
  • 引っ越し費用
  • (必要に応じて)車の購入費用

最近では移住のための助成金も数多くあります。

地方創生の総合サイト

【公式】岐阜県への移住・定住ポータルサイト(各地方にこういったサイトがあります)

わたしの場合ざっくりと以下のような感じでした。

住居の契約や必要な雑貨等の購入 約20万円
引っ越し費用 約10万円
免許の取得 約25万円
車 約60万円(ローンです)

移住後の基本給は減るかもしれません

最低賃金はエリアによって異なりますよね。

地域による給与の差も存在します。

統計上でもそのような結果が発表されています。

出典:国土交通省『賃金、労働生産性の地域間格差

リモート勤務での移住の場合は、おそらく現状と変わらない思いますが、転職の際は最初は覚悟しておいた方が良いです。

わたしも1年目は給与は下がり、新卒の時より少なく、これは本当に落ち込みました…
ただ、エンジニアは能力によって給与アップが出来る職種です。
最初は減ったとしても、そこからプラスにしていければ良いのですから。

生活費は抑えられる可能性が高い

地域による物価の差があり、たとえば住居代に関しては大きく差があります。

傾向が総務省のサイトでまとめられております。

出典:総務省『消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2023年

もし給与が減ったとしても、それ以上に消費が減れば相対的には使えるお金は増えていることになります。

また、お金と使う場所も都市部より限られていることから、消費を減らせるポイントとなります。

最初は賃貸のケースがほとんどだと思いますが、地方移住では持ち家も魅力的です。
特に家族がいらっしゃる場合、部屋数が必要になります。
わたしが探した時は、部屋数が多い場合、賃貸よりも住宅ローンの方が安価になるケースもありました。

ITエンジニアの地方移住後のキャリア戦略

  • 生活に慣れ、今までのスキルで新しい職場に貢献しよう
  • 新しいスキルを習得し、さらに交流も広げよう
  • 自分の個性を確立しよう

生活に慣れ、今までのスキルで新しい出会いに貢献しよう

まずは生活に慣れないと、あなたの能力が発揮しきれないかもしれませんよね。

そのうえで、今まであなたの身につけているスキルで、職場にたいして、そして新しいクライアントにたいして貢献しましょう。

たとえば、『Javascript』という技術スタックであったとしても、職場により実装方法やフレームワークが異なる場合があります。

そのため、あなたの今までの経験は新しい職場にとって良い刺激となります。

新しいスキルを習得し、さらに仕事以外の交流も広げよう

ITエンジニアは、つねにスキルアップにチャレンジしていく必要がありますよね。

まずは、新しい職場で求められるスキルを、次に今後必要となるスキルを身につけていきましょう。

ちゃんとアウトプットすることも大切ですよ。

そのうえで、職場での交流はもちろんのこと、地域での交流やSNS、またはお子さんがいらっしゃる場合は、子どもを通じてのコミュニケーションに積極的に参加しましょう。

もしその土地の企業に転職した場合は、先輩方に普段どういったところで買い物をしているか、遊びに行くところなど聞いてください。

自分の個性を確立しよう

個性というと大げさに感じられるかもしれませんが、ITスキル × 移住前の経験 × 移住後の経験 これはあなたにしかないものです

移住後の経験を積んでいくと、あなたは確実に移住前とは変わっています。

ITエンジニアという、働く場所を問わない職業を選んでいるので、そこに『移住後の経験』が加えることが出来ます。

それは大きなメリットであり、あなたの個性に必ずプラスになります。

まとめ

どのような働き方が出来るのかしっかりと確認しましょう

その地方でしか経験できないことを楽しみましょう、そしてそれを仕事にもプラスにしましょう

コミュニケーションに戸惑うこともありますが、お互い様なので、しっかりと受け入れていきましょう

オフラインでの交流が減ることはオンラインでカバーしましょう

事前に移住の費用を調べ、助成金等の活用も検討してみてください

事前に給与が分かっているのであれば、シミュレーションしておきましょう(車の存在も忘れずに)

積極的に活動して、自分の個性を確立してください

もし移住を決めたのであれば、楽しもうと努力するかしないかでは大きな違いになります。

ぜひあなたの移住ライフを楽しんでください!

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