MENU

プログラマーはオワコン?AIでソフトウェアエンジニアはいなくなるか

こんな方にオススメ

AIによるコーディングが優秀ため、不安を感じているプログラマーの方

どうやってAIを使うべきか悩んでいるプログラマーの方

プログラマーになりたいけど、周りからやめた方が良いと言われて悩んでいる方

プログラミングスクールに50万円以上かけたのに、就職先がなくてお金と時間が無駄になってしまうのは誰もが避けたいですよね。

ChatGPTなどのAIにプログラミング業務が奪われて、結局やりたくない仕事をすることになったら最悪ですよね。

結論、AIをうまく活用するプログラマーになればオワコンにはなりません。

プログラマーの本当の価値はコーディングではなく、課題を技術で解決することにあります。

AIを脅威として捉えるのではなく、強力なパートナーとして活用すると、これからも活躍できますよ。

ただし、ただ単にAIを活用するだけでは、就職できなかったり人事異動の対象になってしまったりします。

どういったことを心がけるべきか書きましたので、ぜひ最後まで読んでください。

執筆者

・文系中の文系で文学部から未経験でエンジニアに
・もともとインターネットと卒論くらいしかPCは扱えず、、
 必要なファイルを削除して壊してしまったことも…
・現在でも現役エンジニアで、マネージングや採用も担当
・現在の保有資格:生成AIパスポート/ITパスポート/基本情報技術者試験 等

目次

【結論】プログラマーはオワコンではありません

プログラマーという呼び方から「プログラマーはプログラミングをする人」と思いがちですよね。

それも正解ですが、より本質的には「プログラマーはIT技術を通じて課題解決をすること」が仕事です。

そのため、AIに代替えされない「人にしかできない仕事」もあるので、オワコンにはならないのです。

実は、プログラミングは、プログラマーの1つの要素にすぎません。

必要なスキル役割
要件定義ヒアリング力
業務理解力
ドキュメンテーション
プロジェクトマネージャー
システムエンジニア
仕様策定システム設計
セキュリティ
技術選定
システムエンジニア
プログラマー
開発プログラミング
単体テスト
コードレビュー
システムエンジニア
プログラマー
試験テスト設計
品質分析
システムエンジニア
プログラマー
テスター
ユーザー
運用顧客とのコミュニケーション
障害対応力
ヘルプデスク
システムエンジニア
プログラマー

まずはプログラマーの視点から、積極的にプロジェクトに貢献しましょう。

システムエンジニアの役割もとても多いです。プログラマーを経てからシステムエンジニアになると、システムの理解度が高いエンジニアになれます。

プログラマーがオワコンといわれる理由

  • AIによるコーディングの進化
  • ノーコードツールで誰でもアプリケーションが作れる
  • プログラマーを目指す人が増えている

AIによるコーディングの進化

生成AIを使ったことがある方は実感いただけるのではないでしょうか。

ChatGPTやClaudがコードを生成するだけだったところから、AIエージェントやバイブコーディングになり、ツールは数多くあり、性能も日々進化しています。

たとえば、大手IT企業でも、プログラミングでのAIの成果や影響を公表している記事もあります。

この流れは縮小することなく拡大していきます。

実際に、わたしもコードを書く量は格段に減っています。

ノーコードツールで誰でもアプリケーションが作れる

文系管理職でもアプリが作れるといった内容の、KINTONEのテレビコマーシャルを見たことはありますでしょうか。

たしかに業務を行っている方がアプリを作成できるのであれば、効率よく自分に合ったアプリが作成できますよね。

実際に、KINTONE以外にもノーコードツールはたくさんあり、市場規模は拡大しています。

ローコード/ノーコード開発市場規模推移および予測
2023年
867億円
2024年
1,010億円
2025年
1,166億円
2026年
1,330億円

出典:ITR『ITRがローコード/ノーコード開発市場規模推移および予測を発表』

その分、今まではプログラマーがプログラミングしていて作ったアプリケーションが、ノーコードに置き換わっているということでもあります。

プログラマーを目指す人が増えている

リスキリングや副業のための補助金や割引が充実していますし、IT業界は給与が高い/フルリモートでできるというイメージもあるため、プログラミングスクールは人気ですよね。

また、学校教育でもプログラミングが取り入れられ、市場も年々成長していることが分かります。

国内における「プログラミング教育市場」の規模予測
2022年
199億円
2023年
221億円
2024年
253億円
2030年(予想)
1,000億円

出典:GMO『2024年プログラミング教育市場は、前年比114.5%の253億円超え』

AI以外にも優秀なライバルが増えているということになります。

プログラマーがオワコンではない理由

  • IT業界の市場価値は高い
  • スキルのある人材は不足している
  • プログラマーの仕事はコードを書くだけではない

IT業界の市場価値は高い

DXやAIをはじめ、企業のITへの投資は年々増加しています。

国内民間IT市場規模推移・予測
2023年
15兆500億円
2024年
15兆8,900億円
2025年
16兆6,800億円
2026年
17兆1,000億円

出典:矢野経済研究所『国内企業のIT投資に関する調査』

そうなると、当然IT企業側でも製品開発や人材確保へ投資を行いますよね。

また、今までクライアント企業だったような企業でも、独自にITの部署を拡大したりと、プログラマーが活躍する機会自体は増えています。

内製化、というのがトレンドにもなっています。社内でリスキリングももちろんありますが、エンジニアの転職もよくあります。

スキルのある人材は不足している

市場は拡大し、教育も行っていても、それでも人手不足というデータが出ています。

IT人材の不足数
2025年
42万9,611人
2026年
46万1,087人
2027年
49万2,983人
2028年
52万4,563人

出典:経済産業省『IT人材育成の状況等について』

絶対数が足りていない、ということもありますが、未経験からの転職も増え、経験やスキルのある人材が不足している、という相対的な人で不足もあります。

現状では、スキルのある人に仕事が集中しやすいという状態になっています。

プログラマーの仕事はコードを書くだけではない

課題を解決することがプログラマーの本来の役割です。

そのため、開発だけでなく、要件定義から運用まで、いろいろな場面でプログラマーの仕事はあります。

プログラミングはある程度AIに任せたとしても、なぜそれを作るのか、どういった理由で採用するのかを決めるのはAIではありません。

判断するにあたり、プログラマーが適任となる場面もたくさんあります。

プログラミング以外の役割
要件定義・仕様作成・実現に向けて最適な技術スタックの選定・アドバイス
・費用内に出来るかの判断
・クライアントへの技術的説明
開発・コードレビュー
・教育
試験・コードレビュー
・教育
運用・新機能の技術的裏付けの確認
・バグ報告時のコードレビュー

オワコンになる可能性が高いプログラマー

  • コードを書くだけのプログラマー
  • AIを使いこなせないプログラマー
  • プログラミングにこだわるプログラマー

コードを書くだけのプログラマー

プログラミングはAIのもっとも得意なことの1つですよね。

たしかに、現状では間違っているコードがあったり細かい調整に時間がかかったりしていますが、学習量も多く全く疲れることを知らないAIなので、進化のスピードは人間の成長を超えています。

AIが得意な分野だけで勝負をするのはリスクが大きすぎるのではないでしょうか。

AIを使いこなせないプログラマー

業務のプロダクト全体を、AIだけでコーディングすることはまだ難しいかもしれません。

ですが、細かい単位でのプログラミングは、しっかりと要件を出せば精度は高く自分でコーディングするより圧倒的に早いです。

そのように部分的にでもAIを使っていくことで、プログラマーのパフォーマンスはかなり上がりますし、逆にみんなそのようなやり方をしていたらどうでしょう、まわりと比べて自分のパフォーマンスが悪く見えてしまうかもしれません。

プログラミングにこだわるプログラマー

ある程度思うようにプログラミングができてくると、プログラミングはすごく面白いですよね。

ですが、課題を解決することがプロジェクトで1番大切なことなので、プログラミングにこだわりすぎると視野が狭くなってしまう可能性があります。

たとえば、プログラミングすると何日もかかるけど、業務フローを変えることでノーコードでも十分大丈夫ということが分かったとしたら、総合的に見たらどちらが良いでしょうか。

プログラミングは1つの方法だと、柔軟に考えることが大切です。

たとえば、上記の例ではプログラミングがなくなっただけと見えるかもしれませんが、視点を変えれば、業務フローを変えてDX化する提案をしていますので、充分コンサルができているということでもあります。

オワコンを回避して将来性のあるプログラマーになるには

  • スキル/知識をアップデートし続ける
  • コミュニケーション能力アップに努める
  • 積極的にプログラミング以外の業務も行おう

スキル/知識をアップデートし続ける

ITの世界は変化が激しく、半年前の常識が今日には通用しないことも珍しくありませんよね。

最新の技術を使える人は少ないため、それだけで転職にも有利になれます。

また、それに応じて年収も上がる傾向にあります。

転職における言語別の平均年収ランキング(2022年)
Scala
682.9万円
TypeScript
667.1万円
Go
659.0万年
Python3
644.7万円

出典:paiza『プログラミング言語に関する調査(2022年版)』

AIはインターネットやSNSの情報を元に学習しています。そのため、人気のスキルはよく学習されていますが、それに比べて最新技術に関しては学習量が少ないため、AIより有利になれる可能性もあります。

コミュニケーション能力アップに努める

プログラマーはパソコンに向かって黙々とプログラミングをしているイメージがありますよね。

もちろん正しいですが、チームプレイも大切で、ちょっとした気遣いや、話しやすさで仕事を依頼されている人も少なくありません。

チーム内の連携だけでなく、クライアントとのやりとりなど、コミュニケーションが仕事の質を左右します。

技術に加えてコミュニケーション力で、仕事のチャンスはどんどん広がります。

積極的にプログラミング以外の業務も行おう

要件定義やユーザーとの仕様調整、資料作成までこなすことできるプログラマーは、現場ですごく重宝されます。

たしかに最初は大変なのですが、その一歩を踏み出せると、システムエンジニアとして立ち回れたり、マネージャーサイドなど仕事の幅が広がっていきます。

結果的に、その経験がプログラミングにフィードバックされたりもします。

オワコンを回避するためにプログラマーは積極的にAIを活用しよう

  • 出力結果の精度を上げる
  • リファクタリングやバグチェック
  • AIを評価できるようになろう

出力結果の精度を上げる

AIは便利ですが、指示の出し方ひとつで出力結果がまったく変わってきますよね。

どうすれば良いアウトプットが得られるかを理解して実践している人は、それだけで重宝されます。

AIは使い方次第で、何倍もの生産性を引き出せるツールなので、使いこなせる人はむしろ求められています。

「使われる側」から「使いこなす側」に回ることが重要です。

リファクタリングやバグチェック

AIはバグの指摘や改善案も出してくれますが、自分の目でもコードをチェックできる力が求められます。

特に大規模なプロジェクトでは、コードの整理と改善は欠かせません。

AIを活用しつつ、動作確認まで含めて使いこなせるかが差になります。

コードの生成以外でもプログラミングに関する使ことに慣れていきましょう。

AIを評価できるようになろう

AIが出力したコードは文法的に合っていても、仕様上間違っていることもよくありますよね。

AIをそのまま信じるのは危険です。

もしAIが出力したコードにバグがあっても、それを採用した人に責任が問われます。

「これはAIのせいです」なんていうのは通用しないですよね。

だからこそ、ちゃんとAIが出力したコードを評価できることが、これからますます重要になります。

オワコンを回避するために今からは「プログラミング×○○」を目指そう

  • プログラミング×企画力
  • プログラミング×マーケティング力
  • プログラミング×営業力

プログラミング×企画力

良いサービスを作るには、プログラミング以前に「何を作るか」が重要です。

企画力があるプログラマーは、ちょっとしたアイデアの段階からすぐ形にできます。

もちろん、サービスとしてローンチする場合は、色んな人と関わってブラッシュアップする必要があります。

しかし、それ以前のゼロイチができるのは圧倒的な強みになります。

プログラミング×マーケティング力

せっかく作ったものも、必要としている人に届かなければ意味がありませんよね。

どんな人が、どんな場面で使うかを考えられると、開発の視点が変わります。

たとえば、ターゲットを絞ったUI改善案を出せるプログラマーは案件を任されやすいです。

マーケティングの視点を持つだけで、価値が何倍にもなります。

プログラミング×営業力

営業的な視点があると、技術をビジネスに結びつける力が身につきます。

たとえば、「技術的にできます」だけでなく、「それがどう役立つのか」「その結果どうなるのか」を説明できると強いです。

また、クライアントとの距離を縮めることができれば、プログラマーであっても直接連絡が入ることもあります。

そういったプログラマーには、自然と仕事が集まってきます。

よくある質問

AIでプログラミングが出来るのに、プログラミングを学ぶ必要はありますか?

あります。

AIは性質上100%正確な出力は出来ないですよね。

AIが出力した結果をどのように正しいと判断すれば良いでしょうか。

非エンジニアのプログラミングはAIで全く問題ないですが、エンジニアは自分の成果物に対して責任が問われます。

そのため、AIを適切に使うためにもプログラミングのスキルは必要です。

AIを使うことで、サボっていると思われないでしょうか?

むしろ逆で、「AIを使いこなす人」が評価されます。

たしかに、AIの出力結果を検証もせずにそのまま成果物とするのはダメです。

なぜ、AIのコードを採用したか、ちゃんとデバッグしたかを説明できる必要があります。

新しい技術がどんどん出てきて、何から学べばいいかわかりません。

「全部やらなきゃ」と思うと苦しくなります。

まずは自分の関わっている、または興味のある分野から、注目度の高いものを1つ選び深掘りしてください。

そこから横に広げていくと、学びにも手応えが出てきます。

違ったと思えば、変えても全然大丈夫です。

焦らなくて良いので1つずつ進めていきましょう。

まとめ

AIやノーコードの進化によってプログラミングしないケースが増えています。

とはいえ、業界はまだまだ成長しており、スキルのあるエンジニアは不足しています。

AIを使いこなして、生産性を上げましょう。

その代わり、AIには不得手なコミュニケーション能力を上げていきましょう。

プログラミング以外にも積極的に貢献してください。

企画力やマーケティング力、営業力といった視点もつけて、頼られるエンジニアになりましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次